韓国を代表する地上波テレビ局3社は、生成AI=人工知能の「チャットGPT」の学習に自社のニュースコンテンツが無断で使用されたとして、「チャットGPT」を手掛けるアメリカのオープンAIを相手取って、著作権侵害の差し止めと損害賠償を求める訴えを起こしました。
KBS、SBS、MBCの地上波テレビ局3社は23日、オープンAIを相手取って、著作権侵害の差し止めと損害賠償を求める訴えを、ソウル中央地方裁判所に起こしました。地上波テレビ局3社が、グローバルAI企業を相手取って訴訟を起こすのは初めてです。
3社は、生成AI「チャットGPT」の学習過程で、自社のニュースコンはテンツが無断で使用されたと主張しています。
地上波テレビ局が加盟する韓国放送協会は、「ニュースコンテンツは放送局の中核資産であり成果だ。大量に使用し、サービスに露出させた以上、法的責任を問う」と強調しました。
また、オープンAIが世界各国の報道機関と有料ライセンス契約を結んできたことに言及し、「ニュースの使用には適法な契約が必要であることを十分認識していたはずだが、3社との交渉は拒否し、差別的な著作権政策を維持してきた」と指摘しました。
協会は、今回の訴訟について、韓国国内の創作者の権利保護と正当な補償体系の確立に向けた措置だとしたうえで、「これをきっかけにAI産業とジャーナリズムが共存できる仕組みづくりを模索していきたい」としています。