許サンマン農林部長官は、26日、記者団に対して、アメリカでBSE=狂牛病の牛が発見されたことに関連して、「来年の牛肉の需要は、BSEの影響で、今年より4.8%少ない37万6000トンと予想される。韓国の牛肉消費量の44%は、アメリカから輸入しているが、現在、4か月分、10万5000トンの在庫があり、国内の牛肉の需給には大きな問題はないだろう」と語りました。許長官によりますと、オーストラリアや、ニュージーランドは、アメリカに年間60万トンの牛肉を輸出していて、輸出余力があるところから、韓国はこれら2カ国からの輸入を増やす方針だということです。許長官はまた、「相対的に需要が増える韓牛の値段が当分、上がるものとみられ、輸入牛肉を韓牛に見せかけて販売することがないよう原産地表示の徹底的な取り締まりを行う計画だ」と述べました。そして「BSEは、特定危険物質のSRMを除いては、牛肉を食べたからといって人体に感染する可能性はほとんどない。特にアメリカで発見されたBSEは、4歳以上の乳牛であるのに対して、韓国が輸入しているのは、主に2歳前後の肥育牛だ」と述べました。さらに、鳥類インフルエンザについて許サンマン長官は、「感染農家の疫学関係がある程度把握され、防疫にも徹底を期している。困難な農家に対しては、支援策を考慮している」とも述べました。