ドイツの日刊紙、フランクフルト・アルゲマイネツァイツングは７日、精巧に作られた１００アメリカドルの偽札、いわゆる「スーパーノート」が北韓ではなくアメリカのＣＩＡ＝中央情報局で作られている可能性が高いと報じました。
それによりますと、ヨーロッパの偽造紙幣専門家は偽ドル札の製造元としてＣＩＡに注目しており、その目的は連邦議会の承認なしに秘密資金を作るのと、北韓を「ならず者国家」にしようとする２つが隠されていると分析しているとしています。また精密印刷機械メーカーの関係者の証言にもとづいて、ＣＩＡがワシントン付近の秘密の場所に紙幣の印刷施設を設けていると伝えています。そして北韓にはスーパーノートを作れるほどの精巧な印刷技術はなく、紙幣の印刷設備はどこの国でも徹底した保安対策を行なっている戦略物資であるため、北韓が密かに輸入することは難しいとする見方を示しています。
これに対してアメリカは、「北韓で偽ドル札が作られていることの明白な証拠があるが秘密だ」として、その根拠を明らかにすることを拒否しています。