文在寅大統領は6日、夏の休暇を終えて公務に復帰しました。
文在寅大統領はこの日、李洛淵（イ・ナギョン）国務総理に会い、国政全般について意見を交わしたほか、午後には首席補佐官会議を主宰し、猛暑と関連して、国民の生活安定に向けた対策を指示しました。
文在寅大統領は先月30日から今月3日まで忠清南道の軍部隊で休暇を過ごし、その間、停滞している米朝間の非核化交渉の突破口について構想を練ったとされています。
大統領府青瓦台の関係者は、米朝の非核化交渉が停滞しているもののASEAN地域フォーラムでトランプ大統領が金正恩国務委員長に書簡を送るなどしていて、今後とも交渉が続くだろうとしたうえで、文在寅大統領の仲裁者としての役割が重要になっているとしました。
一方、文在寅大統領は青瓦台の組織再編に伴って、新設された自営業秘書官などの人事を行う予定で、既存の秘書官の一部交代も予想されています。
文在寅大統領は、野党の関係者を閣僚に任命するなど、いわゆる「協力内閣」を本格的に進めることにしていて、内閣改造に向けた動きも具体化する見通しです。