文在寅(ムン・ジェイン)大統領が29日、新たな憲法裁判所長に、いまの憲法裁判官の劉南碩(ユ・ナムソク)氏(61)を内定しました。
大統領府青瓦台の報道官は、「劉氏は、憲法裁判官としての能力や人柄が高い評価を受けている。新たに任命される5人の憲法裁判官とともに憲法裁判所を安定的に率いる適任者だ」と説明しています。
劉氏は、全羅南道木浦(モクポ)生まれで、ソウル大学法学部を卒業、1981年に司法試験に合格し、ソウル高等裁判所部長判事、ソウル北部地方裁判所長、光州高等裁判所長を歴任し、去年末に憲法裁判官に任命されました。
憲法専門家とされ、1988年から始まった革新系の判事の集い「ウリ法研究会」の創設メンバーでもあります。
憲法裁判所長は、大統領が憲法裁判官のうち、任命し、6年間の裁判官任期の残りの期間に所長を務めることができます。
劉氏は、去年11月に憲法裁判官に任命されたため、5年あまりの間、所長を務めることができます。劉氏は、国会の人事聴聞会を経て、いまの所長が退任することし9月から憲法裁判所を率いることになりそうです。