南北が合同で列車を運行しながら、京義線（キョンイソン）鉄道の北韓側の区間を調べるという計画が国連軍司令部の許可を得られず、壁にぶつかりました。
南北は、8月22日からソウルを出発した南北列車で軍事境界線を越え、北韓の新義州（シンウィジュ）まで進む形で北韓の鉄道の現状について合同調査を進める計画でしたが、国連軍司令部は23日、通行計画を告知する期限を守らなかったという理由で、韓国の関係者と列車が軍事境界線を通行する計画を承認しませんでした。
国連軍司令部がこれまで事前告知の規定について柔軟に対応してきたことを考えると、今回訪問を承認しなかったことは異例のことであり、南北が経済協力に拍車を掛けていることに対するアメリカの不満が表れたものではないかという指摘も出ています。
外交部はこれについて、南北鉄道連結事業の一環である合同調査を「対北韓制裁の枠の中で関連国と緊密に協議しながら進めるということが韓国政府の立場である」としています。
南北は、4月27日に行われた南北首脳会談で「東海線（トンヘソン）と京義線鉄道の連結と近代化」に合意しており、7月20日と24日に2回にわたって南北連結区間の点検を完了しました。