韓国国防部の鄭景斗（チョン・ギョンドゥ）長官は20日、訪問先のシンガポールで日本の岩屋毅防衛相と会談しました。
韓国国防部の関係者によりますと、岩屋毅防衛相は会談で、済州島で行われた国際観艦式で韓国側が旭日旗の掲揚を認めなかったことで海上自衛隊が式典に参加できなくなったことについて「非常に残念に思っている」として遺憾の意を伝え、鄭景斗長官はこれに対して、「すべての参加国が同意した規定を受け入れずに参加しなかったのは残念だ」と遺憾の意を表明たということです。
今月10～14日に済州島で行われた国際観艦式では、韓国側は旭日旗の掲揚を控えるよう要請しましたが、日本側はこの要請を受け入れず、海上自衛隊の艦艇の参加は見送られました。
鄭景斗長官と岩屋毅防衛相はこの問題で互いに遺憾の意を表明しましたが、会談では韓日双方が両国間の協力が正常に進められていると評価し、今後、未来志向の関係改善に向けて交流を深めていくことで一致しました。
会談後の会見で岩屋毅防衛相は、「今回のことが尾を引かないようお願いした。未来志向で関係を発展させていくことで合意した」と述べ、旭日旗掲揚問題を一段落させたいとの意向を示しました。