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サイエンス

韓国、ロケットエンジン技術保有国に

Write: 2018-11-29 12:21:17Update: 2018-11-29 13:53:02

韓国、ロケットエンジン技術保有国に

Photo : KBS News

韓国型ロケットの開発に向けた第一歩となる、エンジンの性能を検証するための試験用ロケットの打ち上げが成功しました。
これで韓国は、アメリカ、ロシア、EU=ヨーロッパ連合、日本、中国、インドなどの10か国に続いて、ロケットエンジン技術の保有国となりました。
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院が28日、発表したところによりますと、液体燃料エンジンによる1段式試験用ロケットは28日午後4時ごろ、南部の高興(コフン)にある羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられ、燃焼時間151秒を記録したということです。
目標としていた燃焼時間140秒を超えたため、安定的な性能を確保したとされます。
科学技術情報通信部のイ・ジンギュ第1次官は打ち上げ後の記者会見で、「飛行中に75トン級のエンジンの正常な作動を確認したため、打ち上げに成功したと判断する」と明らかにしました。
また、「この75トン級のエンジン4つを束ねた300トン級の1段目のエンジンに75トン級の2段目のエンジン、7トン級の3段目のエンジンを組み立てる作業を安定的に行えるようになれば、2021年には韓国の独自技術による宇宙発射体を保有することになるだろう」と述べました。
今回の打ち上げは、現在開発中の韓国型ロケット「ヌリ」(KSLV-2)に搭載される75トン級のエンジンの性能を検証するためのものです。
この75トン級の液体エンジンは、純粋な韓国製で、2021年に打ち上げられる韓国型ロケット「ヌリ」には1段目に4つ、2段目に1つと、合わせて5つが搭載されることになります。
韓国は2013年1月に、韓国独自のロケット「ナロ号(KSLV-1)」の打ち上げに成功しましたが、ロシア製のエンジンが搭載されていたため、完全な韓国製とはいえませんでした。
「ヌリ」は2010年から2022年まで、合わせて1兆9572億ウォンの予算が投じられ、韓国国内ですべてが開発されています。
「ヌリ」の開発に成功すれば、高度600キロから800キロの低軌道に重量1.5トン級の実用衛星を韓国独自の技術で載せることができるようになります。

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