文在寅（ムン・ジェイン）大統領は27日、韓国を訪問中のUAE＝アラブ首長国連邦のムハンマド皇太子と首脳会談を行い、原発関連事業について、「今後、100年を見据えて共に歩もう」と述べ、協力を強化する方針を示しました。
大統領府青瓦台の金宜謙（キム・ウィギョム）報道官によりますと、文大統領はこの日の午前、青瓦台で行われたムハンマド皇太子との首脳会談で「原発は構想から設計、建設、整備にいたるトータルな協力が必要な事業だ」としたうえで、「原発関連の技術移転から第３国への共同進出にいたるまで、共に協力していきたい」と話したということです。
一方、韓国政府は「60年かけて脱原発を移行する」という脱原発政策を掲げていることもあり、記者会見では「両首脳の間で、原発の解体や代替エネルギーの開発に関する意見交換はあったか」という質問も出ましたが、青瓦台関係者は「詳しい部分については聞いていない」と答えたということです。
また、この関係者によりますと、ムハメド皇太子は第４次産業革命時代における新しい分野で、原発事業以上の協力を望んでいるといわれ、とくに次世代の通信方式「５G」やAI＝人工知能分野における協力を期待しているということです。