韓国東部江原(カンウォン)道高城(コソン)郡で発生した大規模な山火事で、韓国軍は軍用ヘリコプターや消防車などを投入し消火作業を支援しています。
国防部は4日午後9時から災害対策本部を設置し、日の出に合わせて軍用のヘリコプター32機や軍が保有する消防車26台を現場に出動させたほか、兵士1万6500人あまりを投入し消火活動に当たらせているということです。
高城郡は、軍事境界線に近い地域で、山火事がDMZ=非武装地帯の北側に燃え広がることが懸念されています。
これについて、韓国軍当局は、火事が発生した場所はDMZから直線距離で40キロから50キロ離れていて、燃え広がる方向も南側に向かっているため、いますぐに北韓側に燃え移りそうな状況ではないと説明しています。
2010年に軍事境界線の北側で発生した山火事では、韓半島東の海、東海の軍通信線が消失し、去年、8年ぶりに復元されています。
韓国政府は開城(ケソン)の南北連絡事務所を通じて、北韓側と山火事の発生状況を共有し、協力の必要性があることを伝える方針です。