ハンガリーの首都ブダペストを流れるドナウ川で韓国人観光客33人が乗った遊覧船が沈没した事故で、ハンガリーの警察当局は、船の損傷部位や映像記録をもとに、遊覧船が沈没直後に水中で何回か回転したとの見方を示しました。
事故当時、遊覧船はクルーズ船に追突され、7秒後に沈没しましたが、クルーズ船は追突後も航路を変えず、沈没した遊覧船を押しながら進み、遊覧船は水中で最低1回以上回転したということです。
遊覧船は、大きさが5倍もあるクルーズ船と衝突し、 短時間に何回も回転したため、船体のいたるところに変形が生じたとみられています。
クルーズ船は、遊覧船を追い越そうとして追突したとされていますが、遊覧船の通信記録を調べた結果、クルーズ船は、追い越そうとした際に、法律に違反し、信号を送らなかったことが判りました。
この事故は先月29日夜に起きたもので、クルーズ船の追突により沈没した遊覧船には韓国人観光客とガイドの33人とハンガリー人乗務員2人の合わせて35人が乗っていて、これまでに韓国人のうち23人の死亡が確認され、依然3人が行方不明となっています。