韓国とイギリスがFTA＝自由貿易協定の最終文書に署名しました。
ことし10月末のイギリスのEU＝ヨーロッパ連合離脱に備えたもので、EU離脱後も、韓国がEUと結んでいたFTAは継続することになりました。
韓国産業通商資源部の兪明希（ユ・ミョンヒ）通商交渉本部長とイギリスのエリザベス・トラス国際通商相は22日、ロンドンで韓英FTAに署名しました。
両国政府は、韓英FTAが大筋合意したことを発表したことし6月以降、協定文の法的検討や国内での審議手続を進めてきました。
イギリスは、EU加盟国のなかで韓国にとって2番目に大きい貿易相手国で、去年の両国間の貿易額は、輸出が63億6000万ドル、輸入が68億1000万ドルの合わせて131億7000万ドルに上りました。
このため、イギリスが合意なしにEUを離脱する場合、韓国企業が輸出に打撃を受けるという懸念がありましたが、今回のFTA締結で不確実性を解消することができました。
韓英FTAの詳細を見ますと、すべての工業製品に対する関税撤廃を維持するため、韓国とEUのFTAの合意内容を同じく適用することで合意しています。
政府は、イギリスのEUからの離脱期限の10月31日までに、韓英FTAの批准手続を終える方針です。