アメリカのトランプ大統領は、ニューヨークで開かれている国連総会で 現地時間の24日、演説し、「北韓の経済的潜在力を発揮するためには、非核化しなければならない」と訴えました。
トランプ大統領は演説で、「誰でも戦争することはできるが、もっとも勇気ある者は平和を選ぶ。そうするために、アメリカは韓半島で大胆な外交を追求してきた」と述べました。
また「私は北韓には非常に大きな潜在力があると信じている。ただ、その潜在力を発揮するためには、北韓は非核化しなければならない」と強調しました。
トランプ大統領は35分間の演説中、北韓に関しては、中盤での短い言及にとどめました。
トランプ大統領の国連総会での演説は、おととしの就任以来3回目となります。
北韓と対立していたおととしの1回目の演説では、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長を「ロケットマン」と呼びながら、強硬な姿勢を見せつけました。
しかし、去年6月のシンガポールでの1回目の米朝首脳会談で雰囲気が一転して以降、去年の2回目の演説では、「戦争の代わりに平和を追求するため北韓と対話している。金委員長の勇気と行動に感謝する」と話したのに続いて、今回も、米朝の実務交渉の再開をまじかに控えて対話ムードをつなげていくため、柔軟なメッセージを送る形となりました。