韓国の航空会社が保有するアメリカ・ボーイング社の航空機 「737NG」で、胴体の一部に亀裂が見つかり運行が中止されたことを受けて、韓国政府が対応に乗り出しました。
今月はじめ、アメリカ連邦航空局（FAA）は、ボーイングの商用機737シリーズの旧モデル「737NG」数機に構造的な亀裂が見つかったのを受け、航空会社に対し、緊急検査を指示しています。
亀裂が見つかり運行中断となった機体は世界で53機にのぼりますが、このうち韓国の航空会社が保有する機体が９機もあります。
アメリカ連邦航空局は「運行回数３万回以上の機体で欠陥が発生する可能性が高い」としていることから、国土交通部は国内にある「737NG 」のうち、運行回数３万回以上の42機を調査したところ、大韓航空５機、ジンエアー３機、済州（チェジュ）航空１機の合わせて９機で亀裂が見つかり、運行を中断しました。今後、調査が進めば、亀裂が見つかる機体はさらに増える見通しです。
ボーイング社は来月、韓国を訪れ、欠陥が確認された部品を全面的に交換する予定だと明らかにしました。
亀裂の見つかった航空機は、最低でも２か月間、運行が中断されるということです。