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サイエンス

韓国国立山林科学院 ムクゲから新たな抗がん物質を発見

Write: 2019-11-20 15:39:59Update: 2019-11-20 19:00:12

韓国国立山林科学院 ムクゲから新たな抗がん物質を発見

Photo : YONHAP News

韓国の研究チームが、韓国の国花「ムクゲ」の根から肺がん細胞の増殖を抑制する物質を発見しました。
山林庁の国立山林科学院は20日、忠北(チュンブク)大学の研究チームとの共同研究によって、ムクゲの根から肺がん細胞の増殖を抑制する天然化合物6種類を抽出したと発表しました。
このうち、これまで報告されていない新たな物質3種類を発見したということです。
3種類の新たな物質はいずれも、6角形のベンゼン環2つが結合した形のナフタレン誘導体で、分光分析によって正確な化学構造が明らかになりました。
研究チームはこれらの物質を、ムクゲの韓国語、「ムグンファ」に因んで「Mugungalenes A、B、C」と名付けました。
このうち「Mugungalenes B」は、がん細胞の増殖を50%に抑制する濃度の「IC50(the half maximal inhibitory concentration)」の最小値が0.26ミクロン(μM)と、ほかの物質に比べて相対的に抗がん効果が優れることが証明されました。
研究結果はヨーロッパの植物生化学誌「Phytochemistry Letters」の最新号に掲載され、今後、植物由来の抗がん剤の研究開発に大きく貢献すると期待されます。

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