スペインで開かれている地球温暖化に向けた対策を話し合う国連の会議で、環境問題に取り組むNGO組織から、韓国の気候変動対策は、61か国のうち58位と、非常に低いという評価を受けました。
気候変動問題に取り組む複数のNGOで作る組織、CAN=気候変動ネットワークは、スペインのマドリードで開かれているCOP25=第25回気候変動枠組み条約締約国会議でCCPI=気候変動パフォーマンスインデックスを発表しました。CCPIは、毎年、温室効果ガスの排出量が世界で最も多い国々を対象に気候変動対策やその進展の度合いを評価してランク付けをするもので、韓国は今回、61か国のうち58位と、非常に低い評価を受けました。
韓国の環境団体「環境運動連合」は今回のCCPIの結果について「韓国の1人当たりの温室効果ガスの排出量とエネルギー消費が多いうえ、政府が発表した2030年の中長期目標が、パリ協定が掲げた気温上昇を2℃以内に抑えるという『2℃目標』を達成するには不十分であると評価されたためだ」と説明しました。環境運動連合によりますと、韓国は、温室効果ガスの削減努力が59位、エネルギー消費の削減努力が61位となり、これについて「非常に低い(Very Low)」評価を受けたということです。 一方、今回のCCPIで最下位となったのは、トランプ政権のもと、パリ協定からの離脱を宣言したアメリカでした。