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政治

韓国のホルムズ海峡派兵 56年ぶり紛争地域への軍投入

Write: 2020-01-22 14:51:02Update: 2020-01-22 17:39:49

韓国のホルムズ海峡派兵 56年ぶり紛争地域への軍投入

Photo : YONHAP News

韓国政府は21日、海賊から韓国船を保護する目的でソマリア沖・アデン湾に派遣している青海(チョンヘ)部隊の作戦範囲を拡大する形でホルムズ海峡へ独自的に派兵することを決定し、これによりベトナム戦争以来、56年ぶりに韓国の戦闘部隊が紛争地域に投入されることになりました。
現在、韓国軍はレバノンや南スーダンなど12か国に兵力を派遣していますが、すべて平和維持や再建、教育のための支援任務を遂行しています。2003年のイラクへの派兵も戦闘部隊ではありませんでした。
今回の政府の決定は、同盟国であるアメリカの要求と主要貿易国であるイランとの関係の両方を考慮した苦肉の策だったと見られます。
アメリカが主導する有志連合には参加しないことでイランの反発を抑え、青海部隊の作戦範囲をホルムズ海峡まで拡大することでアメリカの要求にも応えた形となりました。
このような政府の決定については、アメリカの要求に一定部分は応えた点から、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の南北関係における構想や韓米防衛費分担金交渉の妥結において前向きな影響を与えるのではないかとの見方が一部で出ています。
しかし一方で、今回の派兵決定により青海部隊の作戦範囲は従来の3.5倍に広がることになるため、作戦範囲が広すぎることから同時多発的な状況への対応力が弱まるのではないかという懸念も出ています。
また、韓国は清海部隊の派遣はあくまで独自派兵で、韓国軍の指揮の下、韓国の船舶だけを護送するという立場ですが、アメリカ主導の有志連合との協力を避けることはできないとの指摘もあります。
政府は、清海部隊の作戦範囲の拡大は「一時的」なものだと強調する一方で、期限については定めていません。アメリカとイランの軍事的な緊張が緩和するなどの情勢の変化によって政府が判断するもとの見られます。

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