中国の湖北省武漢市を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大していることから、韓国政府は現地に滞在する韓国人の帰国を支援するため、チャーター機の派遣を検討しているもようです。
ウイルスの発生源とされる武漢市は23日、市外への感染拡大を防ぐため、空港や鉄道駅を閉鎖する措置を取っていて、韓国人が個人的に現地を離れるのはほぼ不可能となっています。
外交部によりますと、韓国人の早期帰国を支援するため、韓国政府によるチャーター機を派遣する案を検討していて、中国当局と緊密に協議しているということです。
また、韓国人の帰国後の受け入れや防疫対策などについても、関係部処で協議を進めているということです。
これに先立って武漢にある韓国総領事館は、武漢に住む韓国人や留学生600人あまりを対象にチャーター機に乗る希望者を調査しています。
韓国総領事館は、チャーター機が派遣されない場合に備えて、貸し切りバスなどによる移動などの対案も検討しているということです。
韓国総領事館は、湖北省当局から総領事館による団体移動に限って、出入りを許可する通知を受けたと説明しています。
外交部当局者によりますと、いまのところ、武漢に滞在する韓国人のうち、新型のコロナウイルスへの感染者や感染が疑われる人はいないということです。