日本が先月韓国に輸出した、半導体の洗浄に使う「フッ化水素」の量が前の月に比べて800倍以上に増えたことがわかりました。
日本の財務省が30日に発表した2019年12月の品目別の貿易統計によりますと、日本産のフッ化水素の韓国への輸出量は前の月に比べて838倍に増えて、およそ794トンでした。
輸出額では3.2倍のおよそ1億5000万円でした。
共同通信は、日本政府が輸出許可手続きを進めたためとみられると伝えました。
しかし、これは、輸出管理が強化される前の去年の同じ月に比べると、輸出量では73.1%、輸出額では74.1%それぞれ減少しています。
フッ化水素は、日本政府が去年7月に輸出管理を強化した半導体製造材料3品目のうち一つで、韓国では代替供給先の発掘や国産化が図られる一方、日本の産業界ではシェアを奪われるという懸念の声が出ていました。