文在寅（ムン・ジェイン）大統領は4日、韓国を訪れたカンボジアのフンセン首相と会談を行い両国間の実質的な協力拡大などについて幅広く議論しました。
文大統領とフンセン首相が会談するのは、去年3月に文大統領がカンボジアを国賓として訪問して以来、11か月ぶりです。
文大統領は、「去年3月、カンボジアに訪問して以来、両国は、刑事司法協力条約や二重課税防止協定など、制度面において協力基盤が確固となり、FTA＝自由貿易協定の共同研究を含む、農業開発などの分野で緊密に協力している」と述べました。
そのうえで、韓国政府が、気候変動の対応や持続可能な発展目標の達成に向けた「グリーン成長とグローバル目標２０３０のためのパートナーシップ（P4G）」首脳 会議を開催する予定であることを説明し、カンボジア政府の支持を呼びかけました。
フンセン首相は「両国の関係は急速に深まっている。両国が去年締結した協定は、両国関係が引き続き発展していることを示唆している」と述べたうえで、より多くの企業がカンボジアに投資できるよう、韓国政府が促してほしいと呼びかけました。
この日の会談で、両首脳は、去年両国の貿易規模が10億ドルを超えたことを評価し、去年11月に始まった韓国・カンボジアFTA共同研究を通じて貿易拡大を図るほか、金融や情報通信、農業分野を中心に連携を強化していくことで一致しました。