新型コロナウイルスの感染拡大が続いているなか、韓国政府は、大規模な行事や試験などを開催するかどうかを主催者側や保健当局が決めるうえで参考になる指針をまとめました。
政府の指針によりますと、行事の主催者側は、地元保健所の協力を得てスタッフの教育、隔離スペースの確保など感染拡大の防止に向けた対策を十分に設けなければならないとしています。
防疫対策が十分行き届いていれば、行事を延期または中止する必要はないということです。
しかし、防疫対策が難しい状況で、高齢者や妊婦などが閉ざされた空間や狭い空間に多く集まる行事は、参加者を限ったり、行事を延期するよう勧告しました。
また会場には手指洗浄剤や消毒剤を十分備えるほか、ピーク分散のため時間帯を調整したり、交通の便を増やしたりする案も示しました。
海外からの訪問者や各種試験など、やむを得ない場合については、空間を分離して行事を進めるよう勧告しています。
こうした指針の策定について、先月31日に2次感染が確認されて以降10日以上過ぎていることから、対応の遅れを指摘する声も出ています。