北韓が今月2日に発射した短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体について、アメリカのトランプ大統領は「反応することはない」と述べたことが分かりました。
アメリカ・ホワイトハウスの公式ユーチューブによりますと、トランプ大統領は現地時間の3日、アメリカ国立衛生研究所（NIH）で行った記者会見で、北韓が発射した飛翔体について、「反応することはない。短距離ミサイルだ」と答えました。
北韓がミサイルを発射したのは、ことしに入ってからは初めてです。
北韓は去年、年末に「クリスマスプレゼント」を贈るとして大陸間弾道ミサイル（ICBM）の試験発射の再開を示唆していましたが、実際にミサイルの発射には乗り出さず、労働党中央委員会総会で「新たな戦略兵器」を予告するにとどまりました。
トランプ大統領が北韓の短距離ミサイルの挑発に対して、これといった反応を見せなかったのは今回が初めてではありません。
トランプ大統領は、去年北韓が短距離弾道ミサイルを相次いで発射した際にも「問題ない」としていました。
これについて、2回にわたり行われた米朝首脳会談をはじめ、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長からの親書を公開するなど、自らの対北朝鮮戦略の実績を強調してきたトランプ大統領が、こうした成果を損なうことがないように、北韓のミサイル挑発を無視しているという批判の声も出ています。