新型コロナウイルスの感染者が集中している韓国南東部大邱(テグ)地域では、病院のベッドが不足し、重症者でも入院できない状態が続いていますが、政府は、感染者の中で持病がなく、軽い症状の患者の隔離治療を行う「生活治療センター」を2000室確保する方針であると発表し、大邱市内などでは生活治療センターとして活用される様々な施設がオープンしています。
このうち大邱市の中央教育研修院が「生活治療センター」として2日に初めてオープンし、3日には慶尚北道・盈徳(ヨンドク)郡にあるサムスンの研修センターと慶尚北道・慶州(キョンジュ)にある農協教育院がオープンしました。また、慶尚北道・聞慶(ムンギョン)にあるソウル大学病院の研修センターも今週中にオープンします。
保健当局は、病院に入院している軽症患者から生活治療センターに移送し、続いて病床が空いたら自宅で待機している感染者の中で、入院治療が必要な患者を移送する方針です。
一方、大邱市では3日まで病床の確保が難しい状況となっていましたが、4日時点で、病室2361室と生活治療センター2907室を確保し、自宅で待機していた2000人近くの感染者を収容できるようになったとされています。
感染者のうち、重症の患者は52人で、そのうち25人は人工呼吸器に依存するなど危篤な状態だということです。