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韓半島

北韓、12日に最高人民会議開催 人事と予算を決定

Write: 2020-04-13 14:42:57Update: 2020-04-13 18:53:14

Photo : YONHAP News

北韓は、10日に開催すると予告していた最高人民会議を二日遅れの12日に開催したもようです。
北韓のメディアは13日、 国会にあたる最高人民会議が12日、平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)議事堂で開かれたと一斉に報じました。
北韓は、新型コロナウイルスの感染者が「ゼロ」であることを一貫して強調していますが、全国の代議員が平壌に集まる今回の会議を通して、国政が正常に運営されていることをアピールする狙いもあったとみられます。
代議員ではない金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は出席しませんでした。
会議では、李善権(リ・ソングォン)外相や金衡俊(キム・ヒョンジュン)朝鮮労働党副委員長が、重要政策の決定機関である国務委員会の委員に選出されました。
今回の人事の変更で、こう着状態にある米朝交渉など対米関係に関連した業務に大きな変化はないとみられるため、当面は金委員長が外交を直接とり仕切る可能性があるという見方が出ています。
また金正恩政権で核兵器の開発などを指揮してきた李炳哲(リ・ビョンチョル)党副委員長らも国務委員会入りしました。
李炳哲党副委員長については、去年、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わって以来、北韓が集中してきた戦術兵器の開発が成功したことを反映した人事とみられ、内部の結束を図る狙いもあるとみられます。
会議では、ことしの予算の承認も行われ、ことしの予算の収入は去年に比べて4.2%、支出は6%それぞれ増額し、なかでも保健部門への投資を去年より7.4%増やしました。
北韓は、国際社会の制裁に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大への対処で二重の経済的痛手を強いられていますが、ことしの「経済建設」には予算全体の47.8%をに投入することを決めました。
去年暮れの労働党全体会議では制裁に対して「正面突破する」として強気の姿勢を示していましたが、今回の会議ではアメリカに向けたメッセージは特に出しませんでした。
一方、実質的な政策決定機関の朝鮮労働党政治局会議が11日に党中央委員会本部庁舎で開かれ、金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が政治局候補委員に選出されました。
金与正党第1副部長は、ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わった影響で、政治局候補委員から外されましたが、ことし2月の労働党全体会議で「党第1副部長」に任命されたのに続いて、1年ぶりに政治局候補委員への復帰を果たしました。

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