去年の韓国の1人あたりの国民総所得(GNI)がおととしより4.3%減って、3万2115ドルだったことがわかりました。
韓国銀行が2日、明らかにしたもので、4.3%の減少幅は、世界金融危機に見舞われた2009年の10.4%以来、この10年間でもっとも大きい減少幅となりました。
名目GDP=国内総生産の伸びが抑えられているなか、去年はウォン安基調が続いたためドル建ての所得が減ったことが影響したと見られています。
韓国は2017年に1人あたりの国民総所得が3万1734ドルとなり、初めて3万ドルを超えて以降、3年間3万ドル台が続きましたが、ことしの1人あたりの国民総所得は、名目GDPの増加幅や、為替レートの変動幅次第で3万ドルを超えるかどうかが決まります。1人当たりの国民総所得は、国民が国内外で得た総所得を人口で割ったもので、国民の生活水準を示す指標とされ、3万ドルは先進国入りを果たす基準として一般には知られています。