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経済

日本の輸出管理強化3品目で「脱日本」本格化

Write: 2020-07-01 11:41:35Update: 2020-07-01 18:59:26

Photo : KBS News

日本による韓国向け輸出管理が強化されてから、1年が経ちました。
当初、半導体の生産に支障が出るとの懸念がありましたが、韓国企業の被害は実際にはなかったことが分かりました。
半導体原版のウエハーを削って不純物を取り除く際に使われる「フッ化水素」は、日本産が全体の3分の2を占めていたため、本格的な量産が難しくなると懸念されていましたが、日本による輸出管理強化以降、フッ化水素の国産化に拍車がかかりました。
現在は、アメリカや中国など供給元の多角化を通じて、日本からの輸入が、輸出管理強化以前に比べて4分の1に減ったということです。
ウエハーに半導体の回路を焼き付ける際に必要な「フォトレジスト」は、日本産への依存度がもっとも高いうえ、代替品の開発に1年以上かかるとされていたため、もっとも懸念されていました。
しかし、このフォトレジストも、早い段階でベルギーなどからの「迂回輸入」を行ったほか、韓国のグローバル企業も、国内生産に乗り出しました。
一方、曲がるディスプレイの素材「ポリイミド」は、すでに国産化が進められていたため、輸出規制の影響を受けなかったということです。
このほかにも、「脱日本」の動きは、管理対象品目を超え、広い範囲で進められています。
半導体の生産に必要な重要素材とされる「ブランクマスク」も、日本産が高い割合を占めていましたが、先制的な技術開発に乗り出したことで、国産化の割合が90%に達したということです。
また、国内の業者は、日本製品を代替する市場が新たに生まれたことで、技術開発に積極的に乗り出しているということです。
こうした流れについて、専門家らは、日本による韓国向け輸出管理の強化に対応するために始まった素材・部品・装備の国産化によって、技術の独立性を高めるきっかけになったと話しています。

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