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政治

米、北韓と対話の可能性 トランプ大統領の発言の実現性は?

Write: 2020-07-09 13:40:51Update: 2020-07-09 14:26:53

米、北韓と対話の可能性 トランプ大統領の発言の実現性は?

Photo : YONHAP News

アメリカのトランプ大統領は、アメリカで北韓問題を担当する国務省のビーガン副長官の韓国訪問に合わせて3回目の米朝首脳会談に向けて前向きな姿勢を表明したことで、大統領選挙前にいわゆる「10月のサプライズ」が実現するかをめぐって関心が高まっています。
トランプ大統領は7日(現地時間)、現地メディアとのインタビューで北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とは「良い関係を結んでいる」と強調し、3回目の米朝首脳会談開催の可能性に触れました。
アメリカの韓半島関連の専門家たちは、トランプ大統領が11月の大統領選挙に向けた「サプライズ」として、10月の米朝首脳会談を推進する可能性があると予想していました。
トランプ大統領の今回の発言は、ビーガン副長官が韓国を訪れ、トランプ大統領が韓国の外交努力を支持すると伝えた時点でなされたという点で、即興的な発言ではないとの見方が出ています。
ただ、韓国やアメリカ政府から北韓について注目に値する発言が出ている一方、3回目の米朝首脳会談が具体的に推進されているということは確認されていません。
韓国を訪問中のビーガン副長官は、韓国の外交・安全保障関係者と面談した8日、「アメリカとは向き合う必要はない」として交渉を再開する意向はないと表明した北韓外務省の崔善姫(チェ・ソニ)第1外務次官に対して、「われわれは北韓に訪問を要請したことはなかった」と述べ異例の批判をしました。
これについては、アメリカにいるトランプ大統領が北韓に対して融和なメッセージを発信する一方で、ビーガン副長官はある程度、強硬な発言で北韓に振り回されることはないという意志を示すことで、硬軟両様の姿勢をとっているものという見方があります。
また、北韓が開城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破して、アメリカとの対話を公開的に拒否するなど緊張が高まっているなか、アメリカは対話の可能性を示すことで追加の挑発などを遮断し、大統領選挙を控えた状態で北韓リスクを最小化するねらいがあるとの分析も出ています。
実際に、トランプ大統領は首脳会談の開催について、「有益なら3回目の米朝首脳会談行いたい」と述べたものの、具体的な時期については言及していません。
このため、現時点では、ビーガン副長官が9日に帰国するまでに米朝間の接触はなされないものとみられています。
米朝首脳会談開催に向けては、米朝対話のカギとなる非核化に相応する措置、つまり北韓に対する制裁解除と関連して、北韓やアメリカから新しいアプローチが提示されるなどの実質的な外交努力が必要だとみられています。

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