韓国経済研究院は12日、韓国のことしの経済成長率の見通しを発表し、1998年のアジア通貨危機以降、もっとも低い水準のマイナス2.3%になるとの見通しを示しました。
報告書によりますと、韓国の下半期の経済成長率は、上半期のマイナス1.7%よりも低いマイナス2.9%になると見込まれているため、ことしの経済成長率はマイナス2.3%になると予想されるということです。
韓国経済が下半期にさらに悪化すると予想される背景としては、新型コロナウイルスの影響で国内の経済状況が長期にわたり悪化しているうえ、海外ではアメリカや中国などの主要国の景気回復が遅れているためとしています。
韓国経済研究院は、韓国経済が回復に向かうタイミングについて、新型コロナウイルスが終息する時期や、主要国の景気回復の時期と速度、政府の取り組みの効果などによって決まると話しています。
そのうえで、短期的な景気のテコ入れよりは、ポストコロナ時代に備え、長期的な政策を進める必要があるとしました。