国会で取材を行った記者が、新型コロナウイルスに感染していたことがわかり、国会は一時閉鎖を解除してわずか２日で、再び一部施設を閉鎖しました。
今回、感染が確認された記者は、先月26日、与党「共に民主党」の最高委員会を取材したあとに感染が確認された記者と、同じ場所にいました。
当時の検査では陰性判定を受けましたが、その後、症状が出たため６日に再検査を受けたところ、７日になって陽性判定を受けたということです。
このため国会の対応本部は7日、緊急会議を開き、国会の一部を閉鎖して消毒などの防疫作業を行いました。
国会で感染者が発生したのは、ここ２週間ですでに３回目です。
国会の閉鎖によって政治日程にも支障が出ていることから、議員が直接出席しない非対面国会の必要性を提起する声が高まっています。
国会は、すでに常任委員会をテレビ会議形式で行うことができるシステムを構築しており、与党「共に民主党」は、本会議の票決も遠隔で行うことができる法案を発議しています。
これに対して最大野党の「国民の力」は、非対面国会の必要性には同意しつつも、憲法が定める国会議員の出席をオンラインで代替していいかどうかは、議論の必要があるとして、慎重な態度を示しています。