文在寅（ムン・ジェイン）大統領と菅義偉首相は、初の電話会談を行い、新型コロナウイルスへの対応のために協力することで一致しました。
共同通信によりますと、文大統領と菅首相は24日午前、電話会談を行い、新型コロナウイルスへの対応のために協力するという方針を確認したということです。
菅首相は電話会談で、「非常に厳しい状況にある両国関係を、このまま放置してはならない」として、韓国側が元徴用工被害者への賠償判決をめぐって適切に対応することを求めたと、共同通信は報じました。
菅首相はまた、「両国は重要な隣国であり、北朝鮮問題をはじめ、日韓、日米韓の連携は重要であると思っている」としたうえで、「さまざな問題に関する我が国の一貫した立場に基づいて、今後とも韓国に適切な対応を強く求めていきたい」と語りました。
文大統領と菅首相がそれぞれの国を代表する立場で直接会話を交わしたのは今回が初めてです。
また、韓日の首脳間の対話は、去年12月に文大統領と安倍前首相が中国の成都で会談を行って以来、およそ９か月ぶりです。
元徴用工問題をめぐって韓日関係が悪化しているなか、今回の会談が韓日関係改善のきっかけとなるか、注目が集まっています。