文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、今こそが「経済回復のゴールデンタイムだ」と述べ、消費や雇用の喚起に全力をあげる方針を示しました。
文大統領は19日に開かれた首席秘書官補佐官会議で、「経済が回復してなければ、雇用の厳しさも解決できない」として、「今こそが経済回復のゴールデンタイムだ。経済活力の向上に向けた政府の取り組みを強化すべきだ」と強調しました。
文大統領はとくに、これまで感染防止のために先送りとなっていた政策の施行にただちに着手するよう指示し、「防疫状況を見極めながら、消費喚起のための様々な事業を推進すべきだ。とくに新型コロナウイルスによる被害が大きかった芸術・文化・旅行・観光業が活力を取り戻せるよう関心を持ってほしい」と呼びかけました。
また、雇用問題についても、「５月以降、徐々に回復していた雇用動向の統計が、感染再拡大以降の９月に入って悪化しており、感染防止対策が経済に直結するということが露わになっている」と説明したうえで、「政府は雇用市場のショックを早急に克服するために全力で取り組む」と約束しました。
そのほかにも、新しい経済発展戦略「韓国版ニューディール」の本格的な推進による雇用創出や、感染の再拡大を防止するための非対面輸出などへの支援を強化するよう指示しました。