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経済

サムスン電子の李健煕会長が死去 享年78

Write: 2020-10-25 11:32:08Update: 2020-10-26 17:18:15

サムスン電子の李健煕会長が死去 享年78

Photo : YONHAP News

韓国最大の財閥サムスングループの創業家2代目、サムスン電子の李健煕(イ・ゴニ)会長が25日、入院していたソウル市内の病院で亡くなりました。78歳でした。
李会長は、6年前の2014年5月、ソウル市龍山区の自宅で急性心筋梗塞で倒れ、それ以来、サムスンソウル病院で療養生活を続けていました。
サムスン電子は、2014年5月から長男の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長(52)が事実上のトップになっているため、経営に大きな影響はないとみられます。
李健煕会長は、倒れて病院に搬送された翌月に心臓の血管に金属製の筒(ステント)を入れて血管を広げる「ステント手術」を受けましたが、その後も6年あまりに渉って、入院生活を余儀なくされました。
故人は、サムスン創業家1代目の李秉喆(イ・ビョンチョル)の三男として1942年に大邱(テグ)で生まれました。
その後、「先進国から学ぶべき」との父親からの勧めで、1953年に日本で中学校に通った他、早稲田大学で学ぶなど日本にも留学しました。
李会長は、父親の李秉喆初代会長の死去後、1987年にサムスングループ2代目の会長に就任し、サムスングループを率いてきました。
2008年に政界や官界に裏金を提供した疑惑の責任をとって辞任しましたが、2010年に会長に復帰しました。
李会長は、「サムスンを一流企業にする。2位では誰も記憶してくれない」と述べ、サムスングループを世界的な企業に成長させました。
サムスングループは、李会長就任後およそ25年間でグループの売上高が30倍、株式時価総額が300倍に急成長しました。
特に李会長は、半導体など成長を見込んだ事業に巨額の投資を行う一方、自動車などの不採算部門を整理する大胆な「選択と集中」を実行しました。
その結果、サムスン電子は、メモリー半導体、スマートフォン、テレビ、ディスプレー、家電などの分野で世界1位の製品を製造するグローバル企業となっています。
サムスン電子の去年の売り上げは230兆ウォンで、同じ年の政府予算469兆ウォンの半分に当たるなど、韓国社会にも絶大な影響力を示しています。
遺族としては、妻の洪羅喜(ホン・ラヒ)サムスン・リウム美術館館長、息子の李在鎔サムスン電子副会長、娘の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、李敍顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長がいます。
李会長の葬儀はサムスン電子と遺族らの決定により家族葬として行われます。

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