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政治

新法相に朴範界国会議員 検察改革目指す

Write: 2020-12-31 12:12:47Update: 2020-12-31 13:00:52

新法相に朴範界国会議員 検察改革目指す

Photo : YONHAP News

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の懲戒処分決定後に辞意を表明していた秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の後任に、元裁判官の与党「共に民主党」の朴範界(パク・ボムゲ)国会議員(57)を指名すると発表しました。
文在寅大統領は同じ30日、自らが掲げる検察改革の柱となる新しい組織、「高位公職者犯罪捜査処」の初代捜査処長も指名しています。
来年5月には発足5年目に入る文在寅政権は、最近、支持率が下がり続けていますが、検察総長と法務部長官の対立による混乱も、その背景にあると指摘されていました。
こうした中、文大統領が高位公職者犯罪捜査処長と法務部長官を新たに指名したのは、混乱の収束を図り、「検察改革」にさらに拍車をかけて政権後半の雰囲気を一新させる狙いがあるものとみられています。
大統領府青瓦台の鄭萬昊(チョン・マンホ)国民疎通担当首席秘書官は、30日、「新しい法務部長官になった朴範界氏が、裁判所、政府、国会などでの活動で培った見識と専門性、強い意志と改革マインドをもとに、検察改革を成功させるものと期待する」と語りました。
朴範界氏は、2012年に国会議員に初当選して現在3期目、裁判官出身です。朴氏を指名したことで、文在寅政権の法務部長官は4人全員が検察以外の出身者となります。
朴氏は、革新的な政治色を持ち、検察改革に積極的な姿勢を示しています。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では、青瓦台の民情担当首席秘書官だった文在寅大統領の秘書官を務め、当時の政権ではできなかった「検察改革」を目の当たりにしています。
また朴氏は、前任の秋美愛法務部長官と激しく対立していた尹錫悦検察総長と司法研修院23期の同期であるため、検察改革を進める中で二人の関係性がどのような影響を与えるかにも注目が集まっています。
朴氏は、法務部長官内定が伝えられた直後の30日午後、「文在寅大統領は、法務部と検察は安定的な協力関係にならなければならない。そうした検察改革を成し遂げるよう私に命じた。それが使命だと思う。検察改革は自分の人生の中では2003年からの歴史がある」と強調しました。
一方、文大統領は、次期法務部長官以外にも、環境部長官と閣僚級である国家報勲処長も新たに指名しました。
まず、環境部長官には、労働運動家出身で環境専門家とされる共に民主党の韓貞愛(ハン・ジョンエ)国会議員(55)を、国家報勲処長には黄基鉄(ファン・ギチョル)元海軍参謀総長(63)をそれぞれ指名しました。
文在寅大統領は、今後も閣僚を入れ替える人事を行う見通しで、内閣改造は1月中ばに終了するとみられています。



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