新型コロナウイルスによる景気悪化で、去年の韓国の経済成長率は、マイナス1.0％に落ち込みましたが、ほかの国に比べると、高い水準であることが、 OECD＝経済協力開発機構の調査でわかりました。
OECDが23日に発表した統計によりますと、去年、韓国の実質経済成長率は、マイナス1.0％と、現在統計が取りまとめられている15か国の中、３番目に高くなっています。１位は中国が2.3％、2位はノルウェーがマイナス0.8％でした。
観光やサービス業などが主要産業である国は、新型コロナの影響を大きく受け、成長率が低くなっている一方、製造業の割合が大きい韓国と中国では、比較的ダメージが小さかったとものとみられます。
また、韓国では、 半導体をはじめ主力業種が持ち直し、輸出が回復したことや、補正予算などの政府の財政出動が、成長率の下落を緩和する要因となったと分析されています。