先月の消費者物価は前の年より2.3%上昇し、この3年8か月間で上昇率がもっとも高かったことがわかりました。 
統計庁によりますと、先月の消費者物価は、去年の同じ月に比べて2.3％上昇し、これは2.5%上昇した2018年8月以降、もっとも高い上昇率です。
品目別には、農畜産物と水産物が13.1%上昇し、ことし1月以降4か月連続の2桁の伸びとなりました。
石油類は、原油高の影響で13.4%上昇し、2017年3月以降最も高くなりました。
家賃は去年より1.2%上昇し、2017年12月以降もっとも高くなりました。
政府は、物価上昇率が高くなったのは、比較対象となる去年第2四半期の物価が低かったことによるベース効果とみています。
また、主な作物の収穫期が今後、到来し、原油価格も安定することが予想されるため、2%を上回る物価上昇率は長く続かないと見ています。
しかし、一部の専門家らは、自粛反動によるリバウンド消費が起これば、サービス価格を中心に物価が不安定になる可能性があるとして、将来を先取りした対応が必要だと強調しています。