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サイエンス

韓国科学技術院 脳を模倣したニューロモーフィック半導体開発に成功

Write: 2021-08-05 14:50:26Update: 2021-08-05 15:04:09

韓国科学技術院 脳を模倣したニューロモーフィック半導体開発に成功

Photo : KBS News

韓国科学技術院(KAIST)は、電気・電子工学部のチェ・ヤンギュ、チェ・ソンユル両教授の共同研究チームが人間の脳を模倣したニューロモーフィック半導体を開発したと、5日、明らかにしました。
ニューロモーフィック半導体は、人間の脳の神経回路網のシナプスの働きを模倣したもので、人間の思考過程と似たような方法で情報を処理するように考案された半導体です。
人間の脳は1000億個のニューロン(神経細胞)とこれを結ぶ100兆個のシナプスで構成されていますが、シナプスは神経回路網でデータを処理するうえで中核的な役割を担っています。
ニューロモーフィック半導体は、AI=人工知能技術を超低電力で遂行することができるため、第4次産業革命時代の次世代メモリー素子として注目されています。
研究チームは、単一トランジスタを利用して集積度を画期的に高め、8インチのウェハー(基板)の上にニューロモーフィック半導体を実現しました。
研究チームは、このニューロモーフィック半導体を利用して、同時性判断など脳の一部の機能を模倣することに成功し、文字や顔の認識が可能であることを示しました。
とくに、従来のシリコン標準の工程で制作したことでニューロモーフィックハードウェアシステムの商用化の可能性を高めました。
今回の研究結果は、世界的な学術誌サイエンスアドバンス誌のオンライン版に掲載されました。

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