革新系野党「正義党」は12日、来年3月に実施される大統領選の党公認候補に沈相奵（シム・サンジョン）元党代表（62）を選びました。
正義党の公認候補を選ぶ党内選挙の決選投票で、沈氏は得票率51.1%で勝利しました。
沈氏は受諾演説で、「不平等や差別に立ち向かうすべての市民の力を一つにまとめ、転換の政治で偉大な市民の時代を切り開く」と述べました。
そのうえで、「韓国社会は極端な不平等と地域消滅、若年層の疎外、差別と嫌悪の社会的危機に置かれている。これは34年間交互に政権を握ってきた2大政党による政治が生み出した結果だ」と指摘しました。
沈氏が大統領選に挑戦するのは今回が4回目です。
前回2017年の大統領選では、得票率6.17%の5位となっており、今回の選挙で沈氏が3～4％の得票率となった場合、革新系の票が分かれ、保守系候補に有利になる可能性があるという見方が出ています。