文在寅（ムン・ジェイン）大統領は12日、アフガニスタン問題を協議するG20＝主要20か国の臨時首脳会議にビデオメッセージを寄せ、「韓国はアフガニスタンが平和的に再建されることを願う」としたうえで、人道支援に積極的に取り組む考えを表明しました。
文大統領はオンラインで開催された臨時首脳会議で、アフガニスタンで8月、イスラム主義組織タリバンが実権を握った際、韓国の出先機関で働く現地スタッフと家族391人を軍輸送機で韓国に移送したことや韓国がおよそ20年にわたりアフガニスタンに対する財政支援を行ってきたことなどに触れました。
そのうえで、「G20はアフガニスタンの安定のために率先して取り組まなければならない」と述べ、「韓国も人道支援や援助のために積極的に取り組む」と表明しました。
文大統領はまた、「国際社会はアフガン国民を代表する新政権の樹立を期待している。新政権は国際社会の声に耳を傾け、国際社会はタリバンの緩やかで寛容な政策変化を誘導しなければならない」と強調しました。
アフガニスタン情勢に関する臨時の首脳会議は、イタリアが議長国を務め、アメリカ、ドイツ、フランス、日本などのG20加盟国と、スペイン、シンガポールなどの招待国、それにタリバンが外交拠点を置く中東のカタールや国連などが参加し、人道支援やテロ対策などについて意見を交わしました。