「貿易の日」を記念する式典で、文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大で厳しさが増すなかでも、韓国が年間の貿易額1兆ドルを過去最短で達成したことを称賛し、功労者をねぎらいました。 
「貿易の日」の記念式典は6日、ソウルの総合展示場COEX（コエクス）で開かれ、貿易関係者や輸出企業への表彰が行われました。
記念式典には、文大統領をはじめ、文勝ウク（ムン・スンウク）産業通商資源部長官、具滋烈（ク・ジャヨル）韓国貿易協会会長ら300人あまりが出席しました。
文大統領は、「韓国はことし、年間の貿易額が、過去最短で1兆ドルを突破した。国民が力を合わせて成し遂げた成果であり、韓国の歴史に、ことしは貿易の年として残るだろう」と話しました。
また「韓国経済はG20＝主要20か国のなかでもっともはやく回復している。内需も、雇用も持ち直していて、世界で上位10位の経済大国の座を守り続けている」と強調しました。
記念式典では、ことしの輸出に貢献した功労者597人と、2つの機関への表彰が行われました。
最高勲章の「金塔産業勲章」には、錦湖（クムホ）三井化学のオン・ヨンヒョン代表、現代自動車のイ・ヨンテク本部長など5人が選ばれました。
また1573社に「1億ドル輸出の塔」が贈られ、なかでも、サムスン電子には、過去最高額の「1100億ドル輸出の塔」が贈られました。
「1億ドル輸出の塔」を受けた企業のうち、輸出を初めて行った企業は123社にのぼり、輸出のすそ野が広がっていることを示しています。
「貿易の日」は、1964年に年間の輸出額1億ドルを達成したことを記念して制定された法定記念日で、ことしで58回目を迎えました。