北韓の相次ぐミサイルの発射実験を受けてアメリカが対北韓制裁を発表したことを受けて、韓国政府は、北韓に対してこれ以上状況を悪化させず、対話のテーブルに復帰するよう促しました。
外交部の当局者は13日、アメリカ政府が北韓の弾道ミサイル開発に必要な部品調達に関与したなどとして、北韓国籍の男6人を資産凍結の制裁対象に指定したことについて、「韓半島の完全な非核化を実現するため、対話と同時に対北韓制裁の履行が重要だというアメリカのこれまでの立場を反映したものと認識している」とコメントしました。
この当局者は、「アメリカは、北韓に対話を促すと同時に、完全な非核化を達成するまで、対北韓制裁を引き続き履行していくという立場を一貫して堅持している」と話しました。
また「韓米は、緊密な連携のもと、北韓の核問題の抜本的な解決に向けた対話再開の努力を続けていく。北韓もこれに応じて、状況をさらに悪化させる措置を取らず、対話のテーブルに復帰すべきだ」と促しました。
アメリカ財務省の外国資産管理局は現地時間の12日、北韓の弾道ミサイル開発に必要な部品調達に関与したなどとして、ロシアや中国を拠点に活動する北韓国籍の男6人とロシア人の男1人を資産凍結の制裁対象に指定すると発表しています。
アメリカ国務省の報道官は、「今回の制裁が北韓のミサイル開発プログラムを阻止しようとする取り組み以外の意図は何もない。韓半島の恒久的平和と非核化に向けたただ一つの有効な方策は、対話と外交だとわれわれは信じている」と話しています。