北韓が持ち回りの議長国を務める国連軍縮会議の本会議がスイスのジュネーブの国連本部で現地時間の2日から開かれます。
国連軍縮会議は1979年に設立された世界で唯一の多国間の軍縮「交渉」機関で、24週間の会期の間、核軍縮、核分裂性物質の生産禁止、宇宙における軍備競争の防止などについて議論します。
議長国は、65の加盟国がアルファベット順に4週間交代で務めます。
ことしの議長国は、中国、コロンビア、キューバ、北韓、コンゴ民主共和国、エクアドルの順に務め、このうち北韓は先月30日から今月14日まで議長国となります。
北韓は2011年にも軍縮会議の議長国を務めていますが、当時、アメリカの下院外交委員長は「北韓は核兵器やミサイルプログラムを追い求める常習的な兵器拡散国で、北韓に軍縮会議の議長国を務めさせるのは、猫にかつおぶしを預けるようなものだ」と批判しています。
今回北韓が議長国を務めたことについて、国連を監視するNGO=非政府組織の「国連ウォッチ」は最近、加盟国に対して会議参加をボイコットするよう求めています。