真実，正義，賠償そして再発防止の保障を促進する国連のファビアン・サルビオリ特別報告者は、慰安婦被害者の李容洙（イ・ヨンス）さんと面会しました。
9日に韓国に到着したサルビオリ特別報告者は、李容洙さんと面会し、慰安婦問題を国連拷問禁止委員会に付託する問題について話し合いました。
李容洙さんはこれまで、慰安婦問題を国際司法裁判所に付託するよう主張してきましたが、それには当事国である日本政府の同意が必要であることから、次善の策として日本政府の同意がなくても調整手続きを進めることができる国連拷問禁止委員会を通じた解決を模索していて、政府にも対策を立てるよう訴えています。
真実，正義，賠償そして再発防止の保障を促進する国連の特別報告者は、世界の人権侵害への対策や解決に向けた資料の収集、模範的な慣行の模索および勧告するなどの任務を行います。
サルビオリ特別報告者は15日まで韓国に滞在し、李容洙さんのほか、歴史問題と関連する被害者団体や市民団体などと面会します。
今回の韓国訪問に関する報告書は、来年9月に開催される第54回国連人権理事会に提出される見通しです。