梅雨前線の影響で、中部では首都圏を中心に29日午後から30日朝にかけて激しい雨が降ったのに対し、南部では、雨はほとんど降らず、6月の最低気温としてはこれまででもっとも高い、熱帯夜となりました。
中部では29日午後から突風や雷をともなった激しい雨が降り、なかでもソウルでは29日午後3時半から30日午前7時までの間に80.8ミリの雨がふり、ソウル市内の一部では道路が冠水し、通行止めとなりました。
また京畿道(キョンギド)南部でも降り始めからの雨量が烏山(オサン)市で190.5ミリ、華城(ファソン)市で168.5ミリ、龍仁(ヨンイン)市で164ミリなどとなっています。
気象庁は、首都圏と江原道(カンウォンド)西部などでは30日正午まで1時間に最大で100ミリの、雷をともなった激しい雨が降ると予想しています。
梅雨前線が南北に移動を繰り返し活動が活発なため、1日まで、各地で激しい雨が降る見通しです。
これに対して、雨がほとんど降らなかった南部では夜間の最低気温が25度を上回る熱帯夜となりました。
北太平洋高気圧が張り出し、南西から暖かく湿った空気が流れ込んでいますが、曇りのため夜間に放射冷却が十分行われず、気温が下がらなかったためです。
大邱では最低気温が26度8分、全羅南道(チョンラナムド)海南(ヘナム)では26度2分、済州道では27度1分などとなり、熱帯夜となりました。
海南と済州道の西帰浦(ソギポ)市は29日と30日に2日連続で、6月の最低気温としてはこれまでで最も高くなりました。
釜山(プサン)も最低気温が23度4分と、6月の最低気温としてはこの20年間でもっとも高くなりました。