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サイエンス

韓国の科学者ら 宇宙望遠鏡「スフィアーX」の試験装置を開発

Write: 2022-08-17 13:42:28Update: 2022-08-17 14:12:28

韓国の科学者ら 宇宙望遠鏡「スフィアーX」の試験装置を開発

Photo : YONHAP News

韓国の科学者らが、天体を赤外線で観測する宇宙望遠鏡「スフィアーエックス(SPHEREx)」の性能試験を行うための装置の開発を終えました。
この装置は、スフィアーエックスが、極低温の宇宙環境で正常に作動するかを地上で検証するために開発されました。
科学技術情報通信部と韓国天文研究所は、アメリカのNASA=航空宇宙局が計画しているスフィアーエックス宇宙望遠鏡の打ち上げに向け、性能試験に使われる装置を開発し、ことし6月にアメリカに送って設置を終えたと、17日、明らかにしました。
スフィアーエックスは、2020年から進められてきた赤外線分光探査による宇宙望遠鏡打ち上げプロジェクトで、2025年4月に打ち上げられ、太陽同期軌道に投入されたあと、およそ2年6か月間、合わせて4回、102色の赤外線波長で宇宙を撮影する任務を遂行する予定です。
スフィアーエックスの開発には、NASAジェット推進研究所とアメリカカリフォルニア工科大学など12の機関が参加しており、国際協力機関としては、韓国天文研究所が唯一参加しています。韓国天文研究所は、スフィアーエックス宇宙望遠鏡の開発に必要な主要ハードウェアの一つで、極低温性能試験装置である極低温真空チャンバーを開発しました。
韓国天文研究所・宇宙科学本部のチョン・ウンソプ研究員は、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は狭い領域を精密に観測する一方、スフィアーエックス宇宙望遠鏡は広い領域の物理的特性を探査する能力がある」と話しています。またスフィアーエックスの観測装置の開発を取り仕切るカリフォルニア工科大学のフィル・コンガー研究員は、「韓国天文研究所の真空チャンバーが、スフィアーエックスの打ち上げに大きく貢献している」と話しました。
韓国天文研究所は今後、極低温真空チャンバーを活用して、スフィアーエックスの宇宙環境試験を主導するほか、観測資料を分析するためのソフトウェア開発などにも参加する予定です。

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