台湾・台北の南東海上に停滞している非常に強い台風11号は、進路を韓国寄りに変えており、今後北上して6日に慶尚南道（キョンサンナムド）に上陸する可能性が高いとみられ、激しい雨や強風に注意が必要です。
非常に強い台風11号は、2日午前9時現在、台湾・台北の南東580キロの海上にあって、ほとんど停滞しています。
中心の気圧は935ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は、45メートルとなっています。
台風11号は、今後、非常に強い勢力を保ったまま、4日から東シナ海を北上する見込みで、6日未明に韓国南部の済州（チェジュ）島の東海上を通り、6日午前には慶尚南道（キョンサンナムド）南海岸に上陸する可能性が高いとみられています。
この台風の影響で、済州島と南海岸それに東海岸地域には、すでに2日から雨が降っていて、3日からは中部地方にも雨が広がる見込みです。
4日までに予想される降水量は、済州島が350ミリ以上、南海岸では最高で150ミリに上るとみられています。
そして済州島南部は、大荒れや大しけとなるおそれがあります。
台風に伴う激しい雨や強風によって、浸水や土砂崩れ、建物が壊れるおそれがあり、気象庁は注意を呼びかけています。