韓国のフルート奏者、キム・ユビン(25)が、第71回ARDミュンヘン国際音楽コンクールのフルート部門で優勝しました。
このコンクールの管楽器部門で、韓国人が優勝したのは初めてです。
キム・ユビンは、現地時間の7日、ドイツ・ミュンヘンで行われたARDミュンヘン国際音楽コンクールのフルート部門ファイナルで、1位の栄冠をつかみました。
賞金は1万ユーロ、日本円にしておよそ144万円です。
キム・ユビンは優勝直後、「コンクールは評価される場だが、普段の演奏のように本当に楽しんだ。これからも自分のやりたい音楽を思う存分楽しみたい」と感想を語りました。
キム・ユビンは2011年、韓国芸術英才教育院の音楽英才に選ばれ、15歳のときに、フランス・リヨン国立高等音楽院に入学しました。
そして16歳だった2014年、ジュネーブ国際音楽コンクールで韓国人としては初めて1位なしの2位に入賞し、翌年にはプラハの春国際音楽コンクールで優勝しています。
さらに18歳で、ドイツのベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団に最年少で入団し、首席フルート奏者に選ばれました。
ドイツ公共放送連盟(ARD)が主催し1952年から開催されているARDミュンヘン国際音楽コンクールは、権威ある国際コンクールのなかでも伝統と歴史を誇ります。
キム・ユビンは、今回の優勝を記念して、16日、バイエルン放送交響楽団と協演します。