大型で強い台風14号は19日午前に韓半島に接近した後、北東へ進んでいます。
午後1時現在の中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は32メートルとなっています。
気象庁によりますと、台風14号が韓半島に最も接近したのは19日午前10時ごろで、台風の中心と釜山との距離はおよそ200キロだったということです。
気象庁は、南東部の慶尚北道（キョンサンブクト）と慶尚南道（キョンサンナムド）、それに南部の済州（チェジュ）島の一部地域に出されていた台風警報を、19日正午に解除しました。
ただ、このあとも南東部の沿岸地域を中心に強い風が吹き、東部の江原道（カンウォンド）の東海岸を中心に激しい雨が降るおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
消防当局によりますと、台風14号の影響で、慶尚南道では南の沿岸部を中心に、19日午前8時までに電柱や鉄塔が倒れるなど合わせて23件の被害届けがあったということです。
また、台風の影響でこれまでに1人がけがをし、南東部の釜山（プサン）と蔚山（ウルサン）、慶尚北道、慶尚南道など14の市、郡、区で830人あまりが一時避難しました。
さらに、全国各地で合わせて75校が臨時休校となり、42校は登校する時間を遅らせたほか、1321校はオンライン授業に切り替えました。
19日午前10時現在、全国の空港で航空便66便が欠航となり、旅客船101航路の160隻が欠航しました。