造船業界で世界最高水準の技術力を誇る大宇(テウ)造船海洋は、ハンファグループに売却されることがほぼ確実になりました。
産業銀行は27日、大宇造船海洋がハンファグループと2兆ウォン規模の有償増資を含めた条件付きの投資合意書を締結したと明らかにしました。
大宇造船海洋は、経営難などのため、21年間にわたり産業銀行の管理下で公的資金が投じられてきました。
今回の売却について産業銀行は、「投資や経営の効率性を高められる企業に売却し、会社経営を正常化するのが国民の損失を最小化する方策だと判断した」と説明しています。
投資合意書に基づき、ハンファが49.3%の株式と経営権を確保することになります。
このあと、さらに有利な条件を提示する投資者が現れなければ、ハンファが最終的に買収することになります。
売却先は、年末にも確定するということです。
大宇造船海洋が新たな経営主を迎えることで、韓国造船海洋とサムスン重工業と並んで造船業界3強の構図は、より強固なものになるものとみられています。
ハンファグループは、「世界最高水準の大宇造船海洋の建造力とハンファの防衛産業の競争力が合わさればシナジー効果を生めるはずだ」と期待を示しています。