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サイエンス

韓国の宇宙ビジネス 期待の一方で課題も

Write: 2023-01-09 14:06:28Update: 2023-01-09 14:07:56

韓国の宇宙ビジネス 期待の一方で課題も

Photo : YONHAP News

ロケットの打ち上げや人工衛星を活用したサービスなど、宇宙ビジネスは、今後の成長への期待から世界各国で民間の参入が進み、韓国でも企業による参入が相次いでいますが、国際競争力を確保するには、解決する課題も山積しています 。 
 
韓国では、打ち上げコストを減らすことができる再利用型ロケットや、固体燃料と液体酸化剤を組み合わせたハイブリッドエンジンなどの開発が、民間企業を中心に進んでいます。
 
政府が主導して開発した国産ロケット「ヌリ号」が去年6月に打ち上げられ、年末に軌道投入に成功したことも追い風となって、国内の打ち上げ市場を先取りしようとする民間企業の動きが活発になっています。
 
政府は、次世代ロケットの開発事業に民間企業を参加させ、「韓国版スペースX」の時代を切り開くとしています。
 
しかし、韓国の宇宙ビジネスの成長にはいくつかの大きな課題が見えてきています。
 
最大の課題は、国内市場の規模が小さいということです。
 
現在、宇宙関連市場の規模は世界で400兆ウォンを超えるとされていますが、韓国の市場規模は、そのおよそ1%にとどまっています。
 
さらに、ロケットの開発に欠かせない素材や装備はすべて輸入に頼っています。
 
政府は、宇宙開発予算を5年以内に2倍に増やし、韓国が世界市場に占める割合を10%にまで拡大するとしていますが、アメリカや中国などと比較すると予算ははるかに少なく、民間主導の宇宙ビジネスをより強く後押しするための支援策づくりが急務となっています。

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