ユニセフが今月初め、北韓に人道支援物資を送っていたことがわかりました。 
 
アメリカの政府系メディア「自由アジア放送（RFA）」は26日、医薬品などの人道支援物資が海路を通じて今月初めに北韓に搬入されたと報じました。
 
それによりますと、ユニセフが送った医薬品や治療用ミルク、栄養剤などが積まれたコンテナ16個は、北韓西部の南浦（ナムポ）港に到着したあと、平壌（ピョンヤン）にある保健省中央医療倉庫に移送され、今後、必要なところに配られるということです。
 
ユニセフは去年11月末にも、子どもや妊婦用のワクチンや衛生用品などを陸路で北韓に届けています。
 
具体的には、結核用のBCGワクチン3万2860回分、はしかと風疹用ワクチン6万9050回分、破傷風ワクチン4万3330回分、小児麻痺用の不活化ポリオワクチン（IPV）1万7400回分、同じく小児麻痺用の混合ワクチン54万2100回分などです。
 
北韓は2020年1月から国境を封鎖していて、ユニセフは現地の外国人職員を撤収させています。
 
ユニセフによりますと、現地事務所の北韓の職員とEメールやオンライン会議で毎日コミュニケーションをとっており、北韓の国境が解放され次第、外国人職員を復帰させる方針だということです。